「えっと…どうしました?」
私は疑問に思って、彼に尋ねた。
すると氷室くんは…何か言いたげに、ゆっくりと私に目を向けた。
何を伝えたいんだろう…?
氷室くんは、数秒無言で……
だけど、意を決したように口を開いた。
「……明日も、来て」
絞り出したかのように言う言葉は、私の目を大きく見開かせた。
明日も、来て…?
逆に「これからは来るな!」って、言われると思ってたんだけど……。
「え……奏、お前正気なん?」
「なんで……」
私の心を代弁するかのように、須賀也くんと鶴雅くんが言った。二人も凄く動揺してる。
私も…動揺を隠せなかった。
「え、えっと…無理しなくても、いいんですよ…?」
も、もしかしたら言い間違えかもしれない…!!
緊張したら、違う言葉が出ちゃう時ってあるし!
でも氷室くんは、違うと言わんばかりに私の腕を握る力を少しだけ強くした。
その力が…行かないで、って言ってるような気がして……。
「…とにかく来て」
そしてもう一度、私にそう言ったのだ。

