そして、そこからほんの少し無言が続いた。
でも、さっきより明らかに穏やかな雰囲気が、空き教室に流れていた。
ただ私は、それに気まずさを覚えてしまって…
ふと壁にかかった時計に目をやる。
(あ、もうすぐ授業始まる…!)
時の流れって早いな、なんて思ったけど…そんな呑気に考えている場合では無い。
「えっと、今日は突然ごめんなさい!失礼しました…!!」
「あ、ちょ……」
私は慌てて三人に頭を下げ、教室を出ていこうとする。
だけどそれは、誰かに腕を引かれて阻止されてしまった。
私は驚いて振り返ると……
「え…ひ、氷室くん?」
私の腕を掴んでいた、氷室くんが居た。

