生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。



「……先生に、三人を授業に出してと伝えられました」



私は、何も隠さずに伝えることにした。

だって…無理に変な嘘を吐いて騙すのは、私が嫌だ。

それに、もし仲良くなれてからそれを知ったら…相手だって嫌な気持ちになるに決まってる。


まぁ、本当は氷室くんだけしか言われてないけど…
須賀也くんと鶴雅くんも、放っておきたくない。



「……あっそ」



あ…と思った時には、遅かった。



「余計なお世話。授業とか、人と関わるとか…ごめんだから」



氷室くんは、今日で一番棘のある視線を向けてきた。
少しでも目を逸らせば、切られてしまいそうな……。



「ここは、俺らの溜まり場やからなぁ…簡単に壊されると、困っちゃうんよね」


「………」



先程の愛想笑いは消え、須賀也くんは冷たい視線と言葉を私に向けてきた。

鶴雅くんは、言葉を発さず私のことを睨みつける。



「うん…そうだよね」



なんとなく、分かっていた。

でも本人から聞いた訳じゃないから、あまり決めつけたくなかったけど……確信した。



彼らは、人と関わりたくないんだ。



「会長ちゃんって、頼まれたら人の事情にズカズカ踏み込んでくるタイプなん?」



須賀也くんが私に近づいてきて、やがて屈んで私と目線を合わせてくる。

その瞳は…私をあからさまに敵視していた。