生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。




「……!」



階を登ったところで、小さな話し声が聞こえた。
聞いている感じ…多分、複数人。



「本当に、居たんだ……」



先生を疑っていた訳じゃなくて…。

先程、下の階にある三階も一応調べておいた。
三階に人は居なかったし、上の階から物音が聞こえることもなかった。

その様子から、上もいないと思ってたけど……



「ちゃんと近づかないと、気づかないんだ…」



なんで学校に来ていないって言われてるのか、目撃証言がないのか…少しだけ、わかった気がする。



(とにかく、少しだけ様子を見てみよう…!)



私は廊下の踊り場に立ち、左右を確認する。

すると一つだけ…灯りが漏れている教室があった。



「あそこ、かな……」



なるべく足音を消して、私はその教室に近づき…やがて扉の前まで来た。