生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。



「えっと、誘ってくれてありがとうございます…!」



私は机の上のものを片付けながら、お昼を誘ってくれている皆に声をかける。

この中学校はお弁当を持ってくることになっているから、食べる場所や人は自由だけれど……



「でも、ごめんなさい。お昼だけはお断りしていて…」



お弁当の時間だけは、一人で居たい。

みんなが嫌な訳じゃなくて、ただ…一人でいた方が、誰も心配させなくていいから。


私がキッパリと断ると、誘ってくれた人々は…「じゃあしょうがないか…」と私の意志を尊重して、その場から離れていった。



(…よし、私も一人になれるところに……)



…でも、そこで思った。

放課後は忙しい。生徒会の仕事とか、受験勉強とか…色々やらなければならないことがあるから。


だけど、今の時間は?

どうせお昼ご飯なんてあまり食べないし、この時間に氷室くん…たちに、会うことは可能だ。



「…今しかない、か」



私はお弁当を持ち、急ぎ足で教室を出た。