生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。




と、意気込んだはいいものの…


いきなり出された難題に、私は困り果てていた。




―――『アイツらは、俺ら教師の言葉に耳を貸してくれなくてな…』



うーん、そんなことを言われてしまえば、私も対応に困ってしまう。

私より先生の方が、コミュニケーションは何かと出来るだろうし…私も会話が得意な訳ではない。





………

……………ん?




ふと先程の言葉を、もう一度反復する。



―――『アイツらは、俺ら教師の言葉に耳を貸してくれなくてな…』



…先生、アイツ“ら”って言ってた?

まるで、氷室くん以外にも誰かいるみたいな言い方…。



もしかして、氷室くんだけでは…ない?



衝撃の事実が判明した気がして、思わずごくりと息を飲む。

こ、これはもっと大変になる気がするっ……。



でも…もし他にも、氷室くんみたいに、授業に出たくないと言っている人がいるのなら…無視はしたくない。

そしたら、更なる対策が必要だよね…。



そうして頭を捻って、色々考えていると…



「生徒会長ーっ!お昼食べましょ!!」


「雪平さん!!俺らと食べませんか!?」



教室の外から、そんな声が聞こえてきた。

あ…これはまずい。
授業中も考えすぎて、全然内容を入れれてなかった…!!

そのせいで、いつの間にかお昼になっていたみたい。