「旧館の四階の空き教室に居るんだ。人のいないところに行きたいみたいで…」
旧館の四階……。
私たち生徒の教室、職員室なんかは…新館にある。
旧館にある教室は、特別教室のみ。
それでも…一階と二階しか基本的に使用せず、三階と四階は空き教室がずらりと並んでいる。
「アイツらは、俺ら教師の言葉に耳を貸してくれなくてな…ここだけの話だが、問題児として対処しているんだ」
先生が困ったように眉をひそめる。
なるほど…昨日の態度は私だけに向けられているのだと思ったけれど、先生方も同様らしい。
「我々でも手をつけられない状態で…雪平に頼みたいと思ったんだ」
先生の言いたいことは、なんとなく伝わった。
氷室くんを授業に出席させ、しっかりと卒業させてやりたいという…先生方の思いやり。
そんな仕事の内容を聞いて、私の答えはすぐに出ていた。

