金髪悪魔の正体

私の熱意に対して驚いたように目を開いた後、少しだけ微笑む


「よかった。成功するといいね」


「はい!伊倉さんが心を込めて直してくれた楽器がありますから!絶対成功させます!

リペア代についてはまた小林さんから連絡するとのことです」


「分かった」


私はサックスケースを肩にかけ、玄関で急いで靴を履く



「やば、早く会場に行かなきゃ!伊倉さん、この度は本当にありがとうございました!」


「分かったから、早く行きな。でも焦らないで、気を付けて」


「ありがとうございます!では!」



元気よく挨拶をしてマンションを後にする


本番まであまり時間はない





伊倉さんがマンションのドアをあけ、私が見えなくなるまで見送ってくれるのを背中で感じながら



駆け足でこのマンションを後にした