夏と君 【完】



サクナと高橋が付き合ったのを知ったのは9月の始業式だった。




「白石さんとアヤトくん付き合ったんだって!」




「え~!?なんか意外じゃない!?」




どうみてもモテそうな高橋。
彼女ができたという噂をすぐに広まっていた。




「上原くーん、

白石さんとアヤトくんが付き合ってるって本当?」





今日、何度目かの質問。


幼馴染だから?

でも俺、知らないけど。




「俺知らないけど。」と伝えると野次馬はどこかへ行った。





それを聞いていたらしい早坂は笑っていた。




「なに?なんでウケてんの?」


「みんなてるに聞くんだな~って思って。」


「俺知らないし。早坂、知ってた?」




「知らない~。取られちゃったね?」と余計な1言。


「うるせ。」




その通りだった。さくへの気持ちに気づかないふりをしていた俺にダメージ。




「あらー、珍しく素直だねー。ひま先輩もそんな顔してたよ?」



「おまえ、なんでそのこと知ってんの。」と早坂に話していないひまとのこと。





「だって俺が企んだんだもん夏祭りのときの。」とニヤニヤした顔。


「やっぱりお前かよ。」とオレは早坂を睨んだ。




「なーんのはなししてるの~?」と後ろからよく聞き慣れた幼馴染の声。




さく本人が現れた。