夏と君


Side 高橋亜矢斗



「いろいろ足りないかも?
じゃん負け男2人で買出ししてきてー?」



とミウナのいとこ、シュンがそう言った。




『じゃんけーん!ぽんっ!』




嘘だろー!負けた!!!



相手は……




「はー?まじかよー!負けた。」




上原、かよ……。





「じゃあ、お二人さんいってらっしゃい。」





***



「高橋。お前ってサクナのどこが好きなの?」


「えー、全部じゃん、そんなの。」




意外にも先に言葉を紡いだのは上原だった。




「逆に聞くけど!上原ってさくのこと好き?」


「さあ、どうだろうね。」




ムカつく。質問になってねーし。答えろし。

俺の気持ちは知ってるのに自分の気持ちは教えねーのか。




「はっきりしろし…」


「お前が思ってるとーりじゃね?」




今度は俺の目を見て真剣な顔で言ってきた。




好きってことすか……



「サクの誕生日知ってる?」


「3月3日」




最近まで知らなかった。




「好きな食べ物は?」


「金平糖。」



「へー、そうなんだー。」


「え?違うの?え?」




「しらね。いつもケーキで釣られてるけど。高橋がそう言うならそうなんじゃね?」




よし、勝った。初めて、上原に勝てた。かもしれない。





「よし、勝った。とか思っただろ。」




こわ、、、超能力、、、?




「結局、好きなのかよ」


「さあ、どーだろうなあ。」



結局、上原がさくのことが好きかどうかは最後までハッキリしなかった。