夏と君


──── バンッ





周りの人が上を見上げた。




「「あっ!花火っ!」」




言葉が重なった。


1年前もこうやって「花火だ!」って声が重なった。




「綺麗だ。」




彼は私の目をみてそういった。




「うん、そうだね、綺麗だね~!」




って返した。




「去年よりもずっと綺麗だ。」


「うん、去年よりもずっと綺麗。」




「俺、今年もさくと2人で見れて良かったよ。」


「私も今年もまた一緒にみれてよかった。」




本当に勘違いしてしまう。そんなことを言われると。




~~♪
着信音が鳴った。




「あっ、てるちゃんからだ。」



《もしも《サクナ、今どこ?》


焦ったようなてるちゃんの声。



《最初みんなで居た場所の近くだけ《高橋と一緒か!?》


《う、うん。てるちゃんはひまちゃんと一緒だよね?》

《あぁ。でもひま帰った。帰るぞ、さく。》


《はぁ!?なんで!?》

《今からそっち迎え行くから待ってろ。》

《てるちゃん、わたし、《あ、上原〜?オレだけど〜《アヤトくんっ!?》




通話していた私のスマホを取り上げててるちゃんと会話を始めた。