夏と君

「じゃあ、行ってくるね。」



私は黄色い生地に花火の柄の浴衣、水色の帯を締めた。
高校に入学する直前にボブに切った髪の毛は少し伸びてミディアムくらいになった。
サナちゃんにヘアアレンジとメイクをしてもらってなんだか少し大人っぽく見える気がする。


ミウナちゃんは紫の生地にコスモス柄の浴衣に黄色い帯を締めている。
少し金髪がかった茶色い長い髪をお団子に結ってある。とっても可愛い。


自分の姉ながらとってもセンスが良い。




「さくちゃん、アヤトになにかされたら私に言ってね?」


「そうだよ、サクナ。
アヤトになにかされたら私がぶん殴るから言ってね?
ね?リコちゃん?良いよね?アヤトのこと殴っちゃっても」


「やったれやったれ。私も一緒に殴りに行こうかな~。
アイツ調子乗ってるしね〜?」



「さくちゃん。気を付けて行ってくるんだよ。
道に迷ったらちゃんと私に連絡すること。わかった?」


「うん、サナちゃんありがとう。でもてるちゃんもいるから・・・」


「そうなの?じゃあてると一緒に帰ってきなね。
まあてると帰ってこなくてもいいけど、絶対に一人では帰ってこないこと。」

「うん、わかった。」



「あとアヤトくんには気を付けてね。なにかされたら私にすぐ言うんだよ?」


「おいこら、サナ。私の弟をなんだと思ってやがる。
アヤトのこと少しは信用してやれよ。まあ信用できないかもしれないけど…。」




どうしてこんなにみんなは心配するんだろう。

帰りの心配は私が方向音痴だからってのはわかるけど…

なんで3人してアヤトんには気を付けろって…。