誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

しかし、敵もさるもの。
追い詰められたガリア帝国の精鋭別動隊千人が、手薄になったアルフレッドの本陣へと死兵となって突入してきた。
「王の首さえ取れば我らの勝ちだ! アルフレッドを討ち取れ!」
殺気立つ敵兵の剣が、本陣で指揮を執るアルフレッドへ迫る。
――ガキィィンッ!
間一髪でその剣を受け止めたのは、返り血を浴びながら駆けつけた第1側室ブリジットであった。
「我が王に触れようなど、百年早いわ!」
さらに、負傷した兵たちの間を疾走し、医療・薬学長官の第9側室メイリンが前線へ飛び込む。
瞬時に止血薬を撒き、兵たちの傷を癒やして戦線へ復帰させる。
「アルフレッド様! 倒れるわけにはいきませんわ!」
身を挺して王を守る寵妃たち。
誰一人として欠けることなく、十人と一人の王の絆は、戦火の中で完全に固く結ばれたのだった。