誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

「嘘だ! そんな戯言に騙されるか!」
血統の正当性を完全に覆されたギルバートが、半狂乱になって叫んだ。
「俺は先王の息子だ! 王家の血を引いているんだ!」
その醜態に対し、高壇の上から第3側室セシルと第10側室アリアが前に歩み出た。
「聞き苦しいわね、詐欺師さん」 セシルが数枚の古い羊皮紙を大広間に投げ捨てる。そこには隣国の孤児院の記録と、ギルバートの本当の出生証明が克明に刻まれていた。
「ギルバート、本名ギル。隣国の裏通りで拾われたただの孤児ね。ハミルトン公爵から金を受け取り、先王様に顔が似ているというだけで買い取られた『偽者の置物』よ」
さらにアリアが追撃する。
「資金の流れも完全に解読しました。ハミルトン家から隣国の闇ブローカーへ振り込まれた金銭の暗号帳簿……すべて照合完了しています」
「な……なんだと……っ!?」
動かぬ証拠を突きつけられ、ギルバートはガタガタと震えだし、床にへたり込んだ。
「ハミルトン公爵……貴様、私を騙したのか!?」 「黙れ、この役立たずが!」
罪人同士のみっともない醜悪な擦り付け合い。
ギルバート派の背後にいた大貴族たちは青ざめ、完全に絶望の淵へと叩き落とされた。