誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

ゴォォォォン――!
王宮の第一大門が打ち破られ、ギルバート派の先火隊がなだれ込んだ。
「一番乗りを果たせ! 恩賞は思いのままだぞ!」
欲望に目を眩ませた兵たちが叫んだ、その時。
煙の中から悠々と歩み出たのは、頭から足先まで眩いフルプレートアーマーで固めた、一人の美しき騎士だった。
第1側室ブリジット・バルトロメウスである。
「ようこそ、豚ども。ここから先は、命の要らない奴だけが通れ」
ブリジットが身の丈を超える大剣を振るうと、凄まじい衝撃波が巻き起こり、先頭の数名が吹き飛んだ。
「ひ、ヒィィッ! 化け物だ!」
「ひるむな! たかが女一人――」
「一人なわけないだろ!」
上空から降り注ぐのは、第7側室フリーダ率いる北方重弓兵の矢の雨。
さらに、足を踏み入れた兵たちは第8側室シャディアの仕掛けた麻痺毒の煙に倒れていく。
最強の防壁。
敵の先頭集団は、王宮の敷地に足を踏み入れた瞬間に壊滅させられた。