誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

物理的な決戦の裏で、政治的な「中立派貴族」の囲い込みも完了しつつあった。
第6側室シャーロット・モンタギュー(『青磁宮』)は、王都の最高級貴族館にて、中立派貴族の夫人たちを一堂に集めた大規模な茶会を開催していた。
完璧な礼儀作法、一ミリの乱れもない優雅な立ち振る舞い。
伝統を重んじるモンタギュー公爵家の令嬢としての圧倒的な格式で、シャーロットは夫人たちを見つめた。
「皆様。ギルバートなる男の背後にいるのは、王国の伝統を汚し、私腹を肥やそうとする不埒な者たちです。真の伝統と誇りを守るべきは、どちらでありましょう?」
青磁のティーカップを静かに置くシャーロット。
その一言一言には、逆らいがたい威厳が宿っていた。
「我がモンタギュー家は、全面的にアルフレッド陛下を支持いたします。……皆様のご夫君方にも、賢明なご判断を期待しておりますわ」
貴族夫人たちは固唾をのんだ。
格式の鬼シャーロットの完璧な威圧により、日和見を決め込んでいた中立派貴族たちは、次々とアルフレッド派への支持を表明したのだった。