「これが……証明の証言と、証拠の品です」
執務室で、セシルは古文書と共に、重厚な木箱をテーブルの上に置いた。
箱の中には、古びているが眩い光を放つ青い宝石――『失われた前王朝の玉璽』が納められていた。
「先王レオンハルト様も……実はこの事実を知っておられました」
セシルが語る。
「レオンハルト様がエレナ様を何としてでも正妃に据えようとしたのは、単なる愛だけではありません。エレナ様の血筋こそが、歪んだ王家を正す唯一の光だと知っていたからです。……ですが、エレナ様ご自身を政争の具にさせないため、墓場まで持っていくおつもりだったのでしょう」
アルフレッドは自らの手に伝わる血のぬくもりを見つめた。
平民の不浄の血などではなかった。
母・エレナは、誰よりも高貴で、誰よりも純粋な王の血を引く女性だったのだ。
「母上……貴女はどこまで、私と父上のために耐え忍んでくださっていたのですか……」
アルフレッドの目から、一滴の涙がこぼれ落ちた。
氷の仮面が完全に砕け、溢れ出すのは母への圧倒的な感謝と敬愛。
「ギルバートどもに教えてやる。誰が真の王であり、誰の血が高貴であるかを!」
執務室で、セシルは古文書と共に、重厚な木箱をテーブルの上に置いた。
箱の中には、古びているが眩い光を放つ青い宝石――『失われた前王朝の玉璽』が納められていた。
「先王レオンハルト様も……実はこの事実を知っておられました」
セシルが語る。
「レオンハルト様がエレナ様を何としてでも正妃に据えようとしたのは、単なる愛だけではありません。エレナ様の血筋こそが、歪んだ王家を正す唯一の光だと知っていたからです。……ですが、エレナ様ご自身を政争の具にさせないため、墓場まで持っていくおつもりだったのでしょう」
アルフレッドは自らの手に伝わる血のぬくもりを見つめた。
平民の不浄の血などではなかった。
母・エレナは、誰よりも高貴で、誰よりも純粋な王の血を引く女性だったのだ。
「母上……貴女はどこまで、私と父上のために耐え忍んでくださっていたのですか……」
アルフレッドの目から、一滴の涙がこぼれ落ちた。
氷の仮面が完全に砕け、溢れ出すのは母への圧倒的な感謝と敬愛。
「ギルバートどもに教えてやる。誰が真の王であり、誰の血が高貴であるかを!」



