戴冠式から三年。
アルフレッドは18歳となり、その英明さと冷徹さは大陸全土にまで轟いていた。
「新・後宮法」の発布により、後宮の構造は一新された。
かつてのようなドロドロとした暗殺劇や嫌がらせは影を潜め、代わりに『十人十色の宮殿』と称される広大な10の宮が建設された。
「陛下、第4側室グレース様の実家、ハミルトン公爵家より『娘を他より優遇せよ』との書状が届いております」
執務室で報告を聞くアルフレッドは、眉一つ動かさずに書状を破り捨てた。
「無視だ。グレースには『実家がこれ以上余計な口を出せば、お前の与座を第10側室へ格下げする』と伝えておけ」
アルフレッドの徹底した「平等主義」は徹底していた。
どの側室にも贔屓(ひいき)をせず、毎夜順番に彼女たちの宮を訪問する。
しかし、そこに男女の情は存在しない。
王が夜を過ごすのは、権力の均衡を保つための「儀式」に過ぎなかった。
「愛などという曖昧なものに頼るから崩壊する。徹底した管理と均等……これこそが王国の絶対防壁だ」
しかし、アルフレッドはまだ知らなかった。
全国、そして諸外国から集められた「十人の寵妃たち」が、ただの大人しい駒などで終わるはずがないということを――。
アルフレッドは18歳となり、その英明さと冷徹さは大陸全土にまで轟いていた。
「新・後宮法」の発布により、後宮の構造は一新された。
かつてのようなドロドロとした暗殺劇や嫌がらせは影を潜め、代わりに『十人十色の宮殿』と称される広大な10の宮が建設された。
「陛下、第4側室グレース様の実家、ハミルトン公爵家より『娘を他より優遇せよ』との書状が届いております」
執務室で報告を聞くアルフレッドは、眉一つ動かさずに書状を破り捨てた。
「無視だ。グレースには『実家がこれ以上余計な口を出せば、お前の与座を第10側室へ格下げする』と伝えておけ」
アルフレッドの徹底した「平等主義」は徹底していた。
どの側室にも贔屓(ひいき)をせず、毎夜順番に彼女たちの宮を訪問する。
しかし、そこに男女の情は存在しない。
王が夜を過ごすのは、権力の均衡を保つための「儀式」に過ぎなかった。
「愛などという曖昧なものに頼るから崩壊する。徹底した管理と均等……これこそが王国の絶対防壁だ」
しかし、アルフレッドはまだ知らなかった。
全国、そして諸外国から集められた「十人の寵妃たち」が、ただの大人しい駒などで終わるはずがないということを――。



