意味のわからない会話を理子さんと晴華さんはしている間に、私はスミレに連れられて奥の方のメンズ服コーナーに入った。
「理子ー、晴華ー、どれがいいかしら?」
2人を呼びかけて服に目を戻すスミレ。
「はーい、今行きますよー。日凪ちゃんに丁度いいシークレットシューズがあったのよ。」
だんだん近づいていく声に思わず顔を引き攣らせる。
やっぱり晴華さんも男装の協力者か。
晴華さんと理子さんがやってきたとき、シークレットシューズ3足と腕いっぱいにかけられた大量の服があった。
「さぁて、試着大会よ!」
ニコニコの笑顔で理子さんは言う。
「え、わ、私が着るのですか?」
私、そんなたくさんの服着れる?
「「えぇ、もちろん!」」
声揃えて言わないでください。
大量の服と共に試着室に放り込まれる。
………メンズの服って意外とかっこいいんだな。
いやいや、そう思っている場合じゃない!!
さっさと服を着て、さっさとメンバーに会って、さっさとグループ抜けないと!
……あ〜、グループ抜けたときどうしよう。
スミレに連れ去られて、私が血だるまになってしまう。
私は恐ろしい妄想をしてしまい、怯えながら着替えるのであった。

