そう思ったのも時間の無駄。
高級質のカットクロスを外され、すぐにスミレのところに連れて行かれた。
「どう?日凪ちゃん。可愛いでしょ?あとかっこいい服とシークレットシューズを履けば一発よ。美少年になるわ!!」
「………そうね。」
スミレは眉を寄せて怪訝そうな顔をしているけど、理子さんは気づかず「今日のお会計、どうしようかな〜?」と鼻歌を歌いながらニコニコしていた。
お会計も終わりどこに行くかと思ったら、理子さんに連れられ、ハイブランドの服屋「PIANI DE RIFA」に着いた。
しかも貸切。
「やっほー!晴華ちゃん久しぶりー!」
「あ、理子ちゃんにスミレちゃん!久しぶり〜!」
「えぇ、久しぶりね。」
さらに知り合いっていうね。
「その子が日凪ちゃん?可愛らしい子!」
晴華ちゃん、と呼ばれた女の人は胸の前で手を合わせてニコニコしている。
晴華さんは、ハーフらしき見た目で大人美人。
スミレ、理子さん、晴華さんが並べば、もうファッションショーできるよね。ってくらい美しい。
「これから理子ちゃんに男装、してもらうんだよね。」
「え、なに言ってるの?もうウィッグしてるよ?」
「…え、嘘でしょ?そうなんだったらこの子、絶対男装向いてないわよ。」
「え、そう?美少女に見せかけて美少年!でも、美少女だった!?これがあたしの考えた少女漫画。」

