「アッシュブロンドの髪でウィッグ作るわね。」
理子さんはウィッグを私の頭に被せて最終調整していく。
私は目の前にある大きな鏡を見つめた。
地毛は切っていないけど、少しさっぱりした感じがする。
理子さんが渡してくれた雑誌を丁度読み終えたときに、私のウィッグ作りが終わった。
「できた!まぁ、美少女!!可愛い!」
私の後ろでキャッキャはしゃぐ理子さん。
驚いた拍子に顔を上げ、鏡に映った私の姿が見えた。
そこにいるのは———女の子でもあり、男の子でもある、美少年だった。
ブロンド強めのアッシュブロンドの髪は透き通るほど細く、白い肌に丁度よくマッチしている。
藍色の瞳とブロンド強めのアッシュブロンドは夜と月を連想された。
……男の子と言っても無理だろうな。
一瞬女の子だと思った。
………本当にこれが私?
手を右頬に当てる。
もちろんだが、目の前の鏡にいる美少年も、鏡の中で左頬に手を当てる。
………私だ。
「…もうちょっと、男の子らしくした方がいいかしら。でもここから変えるのはメイクか整形なのよねー。
………このままでいっか!日凪ちゃん、頑張ってバレないように!」
私はニコッと微笑んで答える。
「はい。」
これじゃあ、一瞬でバレるよね?
どうするの、これ。

