ケンカ最強の女総長は溺愛される。

…今日もいるか。

わたしはあたりを警戒するように見回した。

verse。

それはトップの暴走族。

わたしはその暴走族の総長だ。

伝説級に強いと呼ばれているせいだか、とくに狙われているわたし。

もういなくなったことを確認して、溜まり場へ急ぐ。

「やっほー!」

普段のわたしは明るい。

けれどもなぜだか、喧嘩をするときだけ怖くなる、と後輩が教えてくれた。

「どうだ?pastの方は」

深刻な表情でいう幼なじみ・夏目天馬(なつい てんま)くん。

「相変わらず元気っすね先輩…」

ぐったりと倒れている後輩の石野四季(いしの しき)くん。

「ふっふっふー。みーんな弱っちそうだったよ!」

にこにこ笑顔で答える。

「はぁ…。お前なあ。いるか聞いてんだぞ。」

「あーね。いたよ!」

ふふふ。みんな、怖がらせちゃったかな?

改めて自己紹介します!わたしはこのverseっていう暴走族の総長をやってる三日月光莉(みかずき ひかり)だよ!よろしくねっ。

えー。こんな子が?総長?って思った子いる?

ふっふー。実はね。そうなんだよ!

お父さんが柔道の先生で、お母さんが警察官だから、とても厳しく教わってるんだ!

でもわたしってドジで、鈍くてね。

仲間たちに助けてもらってるんだよ。しかもいつも!

こんな総長なんてみんなやだよね。えへへ。

これからも頑張るよ!