🌸さくらのねがい🌸



「海斗、速かったね。同じクラスだと走れる姿みれるんだ。ラッキー」


「部活辞めたこと気にしてる、よな、、、?」


「うん。わたしの所為だ。って噂あった。」


「違うよ、違うからね。足壊したんだ。」


「そう、なんだ。」





授業と授業の間の休み時間、
オレが打ち明けると驚いている様子の咲桜。




「怪我大丈夫なの?」



「うん、もう良くなってるけど、前みたいに上手くは走れないかな。
いちばん獲れないなら意味ないし、中学の時全国行けたし、後悔はないよ。」



「そっか、私は海斗に好きなことをしてほしかったから。
もし本当に私の所為で辞めたんだったら申し訳ないな。と思っていたの。」





咲桜のことをずっと不安にしてしまっていたこと、今日初めて気付かされた。





「それは絶対違うから安心して。」と彼女の長い髪を撫でた。





最後の授業が始まる前、隣の席のサラちゃんがまたオレのことを揶揄う。



「まーた、いちゃついて。」


「いや、いちゃついてないんですけど。」


「海斗は天然たらしだからねー。」とよくわからないことを言っていた。