「海斗、速かったね。同じクラスだと走れる姿みれるんだ。ラッキー」
「部活辞めたこと気にしてる、よな、、、?」
「うん。わたしの所為だ。って噂あった。」
「違うよ、違うからね。足壊したんだ。」
「そう、なんだ。」
授業と授業の間の休み時間、
オレが打ち明けると驚いている様子の咲桜。
「怪我大丈夫なの?」
「うん、もう良くなってるけど、前みたいに上手くは走れないかな。
いちばん獲れないなら意味ないし、中学の時全国行けたし、後悔はないよ。」
「そっか、私は海斗に好きなことをしてほしかったから。
もし本当に私の所為で辞めたんだったら申し訳ないな。と思っていたの。」
咲桜のことをずっと不安にしてしまっていたこと、今日初めて気付かされた。
「それは絶対違うから安心して。」と彼女の長い髪を撫でた。
最後の授業が始まる前、隣の席のサラちゃんがまたオレのことを揶揄う。
「まーた、いちゃついて。」
「いや、いちゃついてないんですけど。」
「海斗は天然たらしだからねー。」とよくわからないことを言っていた。


