🌸さくらのねがい🌸




「サラちゃん、まって、やばいかも、、、」



そう思ったときには遅くて、私の瞳には涙が溜まっている。



「サラちゃん、懐かしいね。嬉しいね。またみれるんだね。」


「うん、良かったね、嬉しいよね、みて、海斗走るよ!」




海斗はやっぱり速かった。50メートルなんてすぐ。



いちばんだった。



いちばん綺麗で速かった。





「……っ」





私の瞳に溜まっていたものが頬を流れた。





「咲桜、」



「……っ!?」





私の髪に触れられた大きな手、心地よいあの手の温もり。


顔を上げると海斗の笑顔があった。





「なーんで泣いてるの、泣くなよ?」と





それだけ私に言って元いた場所へ戻って行った。






「光井くんと宮下さん、、、!?」


「海斗くん宮下さんの頭に手置いてた、、、」


「羨ましい、、、!!ってかずるい!!!」






そんな言葉なんてまったく耳に入っていなかった。






「あっら~、さりげないんだから相変わらず、、、」



「サラちゃん、、、海斗笑ってた、、、たのしそう、、、」



「うんうん、よかったね。」






私は海斗が楽しそうに走るのが好きだった。



よく咲希ちゃんとふたりで試合の応援へ行っていた、
試合終わりにみんなでゲームセンター行って遊んだなあ。