「サラちゃん、まって、やばいかも、、、」
そう思ったときには遅くて、私の瞳には涙が溜まっている。
「サラちゃん、懐かしいね。嬉しいね。またみれるんだね。」
「うん、良かったね、嬉しいよね、みて、海斗走るよ!」
海斗はやっぱり速かった。50メートルなんてすぐ。
いちばんだった。
いちばん綺麗で速かった。
「……っ」
私の瞳に溜まっていたものが頬を流れた。
「咲桜、」
「……っ!?」
私の髪に触れられた大きな手、心地よいあの手の温もり。
顔を上げると海斗の笑顔があった。
「なーんで泣いてるの、泣くなよ?」と
それだけ私に言って元いた場所へ戻って行った。
「光井くんと宮下さん、、、!?」
「海斗くん宮下さんの頭に手置いてた、、、」
「羨ましい、、、!!ってかずるい!!!」
そんな言葉なんてまったく耳に入っていなかった。
「あっら~、さりげないんだから相変わらず、、、」
「サラちゃん、、、海斗笑ってた、、、たのしそう、、、」
「うんうん、よかったね。」
私は海斗が楽しそうに走るのが好きだった。
よく咲希ちゃんとふたりで試合の応援へ行っていた、
試合終わりにみんなでゲームセンター行って遊んだなあ。


