お昼休み、いつもと同じ場所、屋上の一番高いところでご飯を食べる。
「咲希ちゃんと一緒に食べてるような感じしない?」とサラちゃんが提案してくれた。
高いところにいれば空と近くなって何と無く咲希ちゃんと一緒にいれるような。
そんな気がする。
お母さんのお腹の中からずっとくっついて一緒に居た私たち、
もう3年も経つのに今だに咲希ちゃんが隣にいないことが寂しいし慣れない。
「咲桜ちゃん、飯田くんともう会わない?」
「うん、海斗から聞いたよね。
サラちゃんずっと隠してくれててありがとう。」
「咲桜ちゃん、何度も言うけど自分のこと大切にしてよ。
私も、海斗もいるんだから。もっと頼ってよね?」
「うん、ありがとう。
私、サラちゃんのこと大好き、大切にする。」
「もーう!どうしたの急に!」
「私のメンタルかなり回復したのサラちゃんのお陰だもん。」
あの日、家族が居なくなって、
私一人だけがこの世界に取り残されて絶望した。
友達も多くて、運動も勉強も器用に熟す、恋人も居て、
なのに私を庇って亡くなった双子の姉。
絶対に私が犠牲になったほうが皆んなに苦しい思いをさせなくて済んだのにと。
私が生きるのをやめようと思っていた時にサラちゃんが
「咲桜ちゃん、生きてて良かった。咲希ちゃんたちの分まで生きよう。
私が一緒に手伝う、助けるから、居なくならないで…」って
その言葉にどれくらい救われたか。
「海斗も、いるよ。
海斗、咲桜ちゃんのことを一番に考えてるんだからもっと頼ってあげてね。」
「うん。」
いつも傍にいてくれる海斗、だけど、私の傍にいてくれるから、
そのために大好きだった陸上を辞めてしまった。
彼の全国レベルの才能を私が、潰してしまった。


