「去年、泣いてたんだよ。
研修旅行の時、バスの席が近くて
宮下さんの隣にはサラが座ってて
サラがずっと大丈夫。大丈夫。って手握って。」
「俺その時初めて宮下さんの素顔みて、
不謹慎だけど、綺麗な瞳だと思って惹き込まれてしまった。」
やっぱり誰がどう見ても可愛らしい容姿の彼女。
あぁ、誰かに獲られたくないな。なんて欲張ってしまう。
ずっと傍にいたのにいつも助けられなくて泣かせてしまうのに。
「大丈夫、とったりしないよ?」
「え?」
「付き合ってんじゃないの?」
「えー。だったらいいよねー。あ、、、やば、、、」
思わず言ってしまった俺の気持ち。
「あー、そういうかんじ??」とニヤニヤしている蒼太。
「うるせ、、、、」と誤魔化したけど手遅れだった。
ずっと傍に居て、気づいたときにはもう好きになっていて。
最初は咲希にバレて、
「私の咲桜なんだからとらないでー!」と泣かれたり。
でも成長するにつれ「海斗なら咲桜任せられる!」と認めてもらえたのに。
一番傍で応援してくれていたあの子はもう居なくなってしまった。


