海斗のこと呼ばないでって言ったのに雄介くんは既に呼んでいた。
怒っているような震えた声をしていた海斗。
今まで聞いたことのない声色で、怒っていたと思う。
海斗にバレたくなかった雄介くんのこと、きっと幻滅したよね。
「はあ、疲れた。あ、海斗から借りたジャージ乾いたかな。」
やっぱり眠れなくて時計を見ると朝の4時だった。
部屋干ししていたジャージを触ると、すっかり乾いていた。
海斗の匂いはなくなって、私の匂い。
海斗の匂いってなんだか落ち着くんだよね。
なんて変態なことを考えながら海斗の家の玄関前に置いた。
多分、明日、学校休むと思うから。
私はソファでウトウト、寝落ちしてしまった。


