嫌われ者、No.1目指して努力中!

コンコン

放課後。

俺達4人が集まっていたにも関わらず静まっていた生徒会室に、1つのノック音が聞こえてくる

「誰だ」

流唯がそう聞き返す

「失礼します。如月結音です」

…は?

なんで来た。

謝罪か?あんなことをぬかしたことを謝りに来たのか?

俺はそんな考えを持ち、入室を許可した。

「…」

無言だが、前と変わらない笑みを浮かべた女。

謝罪すらもない空気。

…何しに来た。

そんなことを考えていると、女は口を開いた

「お話を聞いてもらいに来ました。」

話?

そう聞き返せば、また落ち着いた声で「はい」と返ってくる

「『お前にはNo.1は無理だ』というお話についてです。
もしかして、お忘れでしたか?」

「覚えている。」

「それは良かったです」

…今、俺は煽りに乗せられたか?

そんな事を考えていると、また口を開く女

──その瞬間

「私はNo.1を目指します」

「は?」

前と同じ、決意の籠った目

「何故そこまで、No.1に執着する。」

「嫌われ者の私にはそれしか方法がないからです」

笑ってそう返さると、また唖然とする

…こいつ、本気か?

「俺達を、馬鹿にしてるのか?」

「馬鹿になんてしてないよ。」

「は…?」

「私は本気で、No.1を取りに行く。
私がその王者の椅子に座る資格がないと言うなら…
─貴方達が私を試してみてよ。」

そいつは、俺達に向けて手を差し出す

「私の実力、見せてあげる。」

No.1に求められるのは、カリスマ性・魅力・技術。

これらをこいつは、持っているって言うのか?

でも俺たちの前にいるのは、何処にでもいるひ弱な女じゃない。

圧倒的なカリスマ性。

まるで目が離せない、唯一無二の魅力。

だから俺は、あの宣言の時…

─この女から、目が離せなかったのか。

あの時も、俺以外の全校生徒全員がこいつから目を離せていなかった。

教師も、理事長も。

そして

──俺達も。

「嫌われ者でもNo.1になれること、証明してあげる。」

…っははっ…俺達の負けだ。

こいつは、素質がある。

こんなに敗北をしたのに、嬉しく思う日が来るなんて。

こいつは…いや、如月結音。

お前は…

──俺達と同じだけの、力を持った奴だ。