「じゃあ巡回をしてきてくれないか?
遥斗と一緒に」
はぁっ!?
意味がわからない…
だが、仕方なく雅に従って俺は彼女と一緒に巡回へ行った
雅はなんでこいつと…
頭を抱えていると、知らぬ間に知り合いで囲まれていた。
い、いつの間に…。
「瀬戸くん、この前は教科書ありがとうっ!」
「瀬戸、今度の試合の助っ人頼んだぞ!」
「瀬戸、今度また教えてくれよな!」
「うん、任せて。」
仮面を貼りつけて相手をすると、また変わらず嬉しそうな笑みを浮かべる知り合い達。
知り合い達が居なくなった頃、彼女は一人言った
「…瀬戸さん、人気者ですねっ」
は?
俺はその言葉に俺の中の何かが切れ、小さく、小さく言った
「…この仮面を被ってれば、みんな寄ってくるだけだ。
それに、こんなのは本当のカリスマ性なんかじゃない。」
「…でも皆さん、瀬戸さんの事を心から好きって感じでしたけど。」
彼女と言い合うように、反論し合うように叫び合う
「その振りまいた愛想っていうのも、No.1になる為に必要なことでしょう!?
みんなに慕われてるって自覚、持ってください!」
なっ…!!
慕われてる?
そんなのは、
「…雅みたいな奴のことを、言うんだよ。」
自分で言っといて、なんでこんなに虚しくなんだろうな…
ハハッと、乾いたような笑いが零れる
「…こんな俺でもさ、いいのかな。」
ぽつん…と、1つの言葉が零れる
「えっ?」
「…俺の家は金持ちじゃない。
カリスマ性も、俺は何も持ってない。」
どんどん言葉が溢れていく
「雅のように力がある訳じゃない」
誰にも言えなかった言葉が
「君のように惹き付けるものがあるわけが無い。」
押さえ込んできた言葉が
「結果的にも、生徒会長予選でも僕は圧倒的差で雅に負けてるし。」
全部
全部
「俺はっ…!
No.1にはなれないっ…!」
なんでこんなに、苦しく…
「…大丈夫。」
俺の両頬に添えられた手
なに、して…
「みんな、貴方を頼りにしてる。
さっきの人達の顔、見ていたでしょう?」
『瀬戸!』
…あ…
「それにきっと、瀬戸さんの答えを待ってますよ。
一条さんも、瑠唯も、東雲さんも。」
俺の…答え…?
「正直に全部、話してあげてくださいね。
私だけの秘密じゃ、勿体ないです。」
そう人差し指を口に添えて笑う如月結音。
彼女の目を見たら、全てが上手く行きそうな気がして。
本当にそうなんじゃないかって、思えてしまって。
…この子は…本当に…。
「それに、あんなに慕われておいて慕われてないとか、羨ましいですっ!
こっちは生まれてこの方、友達すら出来なかったんですっ!」
はぁ…?
するとみるみる顔が赤くなる如月結音。
「あのごめんなさっ…!」
「っははっ…!」
笑いが止まらない。
こんなに素で笑えたのは、いつ以来だろう。
馬鹿みたいなのに、
全く馬鹿なんかじゃなくて。
「…ありがと、結音。
元気出た」
頭に手を置くと、髪がふわっと揺れた
「…ふふっ」
なんでだろう
彼女の言葉は、
──夢を見させてくれる。
そんな気がした
「帰ったら、雅達にも話すよ。
俺の夢」
「はいっ!」
遥斗と一緒に」
はぁっ!?
意味がわからない…
だが、仕方なく雅に従って俺は彼女と一緒に巡回へ行った
雅はなんでこいつと…
頭を抱えていると、知らぬ間に知り合いで囲まれていた。
い、いつの間に…。
「瀬戸くん、この前は教科書ありがとうっ!」
「瀬戸、今度の試合の助っ人頼んだぞ!」
「瀬戸、今度また教えてくれよな!」
「うん、任せて。」
仮面を貼りつけて相手をすると、また変わらず嬉しそうな笑みを浮かべる知り合い達。
知り合い達が居なくなった頃、彼女は一人言った
「…瀬戸さん、人気者ですねっ」
は?
俺はその言葉に俺の中の何かが切れ、小さく、小さく言った
「…この仮面を被ってれば、みんな寄ってくるだけだ。
それに、こんなのは本当のカリスマ性なんかじゃない。」
「…でも皆さん、瀬戸さんの事を心から好きって感じでしたけど。」
彼女と言い合うように、反論し合うように叫び合う
「その振りまいた愛想っていうのも、No.1になる為に必要なことでしょう!?
みんなに慕われてるって自覚、持ってください!」
なっ…!!
慕われてる?
そんなのは、
「…雅みたいな奴のことを、言うんだよ。」
自分で言っといて、なんでこんなに虚しくなんだろうな…
ハハッと、乾いたような笑いが零れる
「…こんな俺でもさ、いいのかな。」
ぽつん…と、1つの言葉が零れる
「えっ?」
「…俺の家は金持ちじゃない。
カリスマ性も、俺は何も持ってない。」
どんどん言葉が溢れていく
「雅のように力がある訳じゃない」
誰にも言えなかった言葉が
「君のように惹き付けるものがあるわけが無い。」
押さえ込んできた言葉が
「結果的にも、生徒会長予選でも僕は圧倒的差で雅に負けてるし。」
全部
全部
「俺はっ…!
No.1にはなれないっ…!」
なんでこんなに、苦しく…
「…大丈夫。」
俺の両頬に添えられた手
なに、して…
「みんな、貴方を頼りにしてる。
さっきの人達の顔、見ていたでしょう?」
『瀬戸!』
…あ…
「それにきっと、瀬戸さんの答えを待ってますよ。
一条さんも、瑠唯も、東雲さんも。」
俺の…答え…?
「正直に全部、話してあげてくださいね。
私だけの秘密じゃ、勿体ないです。」
そう人差し指を口に添えて笑う如月結音。
彼女の目を見たら、全てが上手く行きそうな気がして。
本当にそうなんじゃないかって、思えてしまって。
…この子は…本当に…。
「それに、あんなに慕われておいて慕われてないとか、羨ましいですっ!
こっちは生まれてこの方、友達すら出来なかったんですっ!」
はぁ…?
するとみるみる顔が赤くなる如月結音。
「あのごめんなさっ…!」
「っははっ…!」
笑いが止まらない。
こんなに素で笑えたのは、いつ以来だろう。
馬鹿みたいなのに、
全く馬鹿なんかじゃなくて。
「…ありがと、結音。
元気出た」
頭に手を置くと、髪がふわっと揺れた
「…ふふっ」
なんでだろう
彼女の言葉は、
──夢を見させてくれる。
そんな気がした
「帰ったら、雅達にも話すよ。
俺の夢」
「はいっ!」



