嫌われ者、No.1目指して努力中!

「っ…」

なんだか、体が気だるい…。

…昨日、徹夜で仕事をやったが、流石にやりすぎたか…?

とりあえず、誰にもバレないようにしないと…

「…はぁ…」

「…。」

カチカチカチ…

ズキッ

「…あのっ」

「…何?」

仕事をしていると、横から彼女が話しかけてきた。

「大丈夫ですか?」

「…は?」

「体調が優れなさそうなので。」

…どうして分かったんだ?

俺が体調が悪くても、誰にも気付かれることはなかった。

なのに…なんで…

「お茶を入れたので、よければ。」

この香り…ほうじ茶?

俺に好かれようとした女は、気高い所をアピールしたいのか紅茶やクッキー、高いものばかり進めてきた。

そんな所が、女の嫌いな所だった。

なのに彼女がくれたのは、昔から俺が親しんできたほうじ茶。

俺の家が金持ちじゃないことは伝えていないはずなのに…

飲んでみると、懐かしい暖かい味がした。

すると消えなかった頭痛がスッ…と消えていく。

「…ありがと。」

「いえ。」

そう笑って、彼女は自分の仕事場に戻っていく

…俺の為だけに、このお茶を?

なんでだろう


──心が暖かく包まれるような感覚になった。