嫌われ者、No.1目指して努力中!

雅が言った完璧な発表。

それに全校生徒だけでなく、教師陣も賞賛の声を上げていた。

間違いなく完璧だった。

…なのに、

『私は、この学園のNo.1を目指すことを、ここに宣言しますっ!』

目を奪われた。

誰もが何も言えなくなった。

吸い込まれそうな、強い意志を持つ瞳。

その姿に、誰もが感嘆した。

いつも何も言わない理事長さえも。

ヘラヘラしたように見えて、何にも興味のないような瞳をした雅や遥斗、乃蒼達までもがそう見えた。

そして、他でもない

──俺も。

何者だ、あいつは。

本当に…嫌われ者か?

でも、度胸試しかも知れないと俺の胸うちのどこかで思い、あいつを呼び出すという雅達の意見に同意した。

初めは何も言わずにされるがままなあいつに、『ほら見ろ』と思った。

でも、

放課後になって、あいつは2度目の宣言をした

また、

俺たちの全てを魅了するような目

でも、俺達に向けられる欲望に爛れたような目じゃなく
"理想を叶える"という意思の詰まった

どこか、雅と似たような瞳。

でもまだ認められなくて、俺はそいつに怒りをぶつけた。

それでも変わらずニコニコと笑い続けるそいつに

──嫉妬という怒りを、覚えていたのかもしれない。