溺愛上手の遥くん


高校入学からいつも仲良くしてた、遥くん。

イケメンで、笑顔が素敵で、気が利いて、かっこいい男の子だと思ってた。


駅までの帰り道。


「あのさ」

「うん」

「好きだよ」

「うん」


好きだよ?


「うん?!」


思わず彼を見てしまう。


「本気」

「え、いや…」

「最初からほぼ一目惚れで近付いてたのに、気付いてなかったの?」

「気付くわけないじゃん」

「鈍感」


なんか悪口言われた。


「そんなとこも好きだよ、明日奈」


反応に困っていると、


「付き合いませんか」


と伝えてきた。


「う、うん…!」

「じゃあこれからは彼氏彼女としてよろしくねー」


と、遥くんはニコニコとしていた。


「じゃ、また明日」


そう言って、私の頭をポンポンして、笑顔で駅に入っていった。

えー!

こういうタイプなのー!?

赤面した私は手で顔を覆って、しばらく固まっていた。

これからどうなるんだろうか、そう考えながら、駅近マンションに向かう。

家、駅から近くて良かったな…。