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「ふひぃー。やーっと終わった! 颯、帰りにカラオケでも行こー。それかゲーセン?」
「あー、わりっ! 俺今日用事あるから!」
「えぇっ! 颯くん、帰っちゃうの!?」
「ごめーん。みんなで楽しんできてよ!」
終礼のチャイムが鳴ると、教室内はざわざわと賑やかになる。
放課後は、みんなでどこかへ遊びに行くことが多い。
しかし、今日の俺はどこかへ遊びに行ってる場合ではない。
みんなに手で「ごめん!」とジェスチャーして、屋上へ急いだ。
今日の授業なんて、ほとんど頭に入ってこなかった。
先生の声も、右から左へ流れていく。
友達と話してても、上の空。
それも全部ーーコレのせい。
そう思って、朝読んでからポケットに入れっぱなしの手紙をぎゅっと握った。
いつもなら登るのがダルい階段も、今日はすいすいと上がっていった。
そして、屋上に続く扉を前にして、俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。
この扉を開けたら、向こうに久遠さんがいる。
深呼吸、一回。
よし。
西園寺颯、人生初の告白イベントだ。
ドキドキしながらドアノブに手をかけて、バン!と勢いよく扉を開けた。


