☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆


――数分後。

「ああっ! またジョーカー引いちゃった!」

「ふはっ、陽菜、顔に出すぎ。ジョーカー引いた瞬間、眉毛下がったぞ」

蓮先輩がお腹を抱えて笑っている。

ゲームは終盤。
蓮先輩と藍里先輩は早々に上がり、残るは私と朔先輩の一騎打ちになっていた。

私の手札は2枚。
そのうち1枚がジョーカーだ。

朔先輩が、私の手札から1枚を引けば終わりという運命のターン。

「さ、朔先輩……どうぞ、引いてください」

ポーカーフェイスを作ろうと必死に無表情を保つ私。
朔先輩は私の前にすっと身を乗り出すと、カードには目もくれず、私の顔をじっと至近距離で見つめてきた。

「……ち、近いです、先輩……」

「右のカードに触れた時、お前の瞳孔が少し開いた。左のカードに触れた時は、息を止めたな」

「ええっ!? そんなことまで観察してるんですか!?」

「言っただろ、お前のことなら何でもお見通しだって」

朔先輩はフッと甘く微笑むと、迷うことなく私の『ジョーカーではない方』のカードをすっと引き抜いた。

「上がりだ」

「あぁ〜っ! 負けちゃったぁ……」

へなへなとソファに崩れ落ちる私を見て、朔先輩は満足そうに手札をテーブルに置いた。
そして、私の耳元に顔を寄せ、ナイショ話をするように低い声で囁く。

「俺の勝ちだ。……メイド喫茶、楽しみにしてるからな。俺の可愛い『専属メイド』さん」

「〜〜〜っ!」