☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

色とりどりのフラッグが風に揺れ、学園全体が非日常の熱気に包まれている。
いよいよ始まった『聖ステラ祭』。

私たち1年A組のメイド喫茶も、朝から大盛況で大忙し。

「美咲ちゃん、ちょっと休憩もらっていい? 他のクラスの様子、見てくるね!」

エプロンを外して教室を抜け出した私は、こっそりと校舎の上の階……特別選抜α組のフロアへと向かっていた。

「偵察、偵察……。やっぱりライバルの規模を知っておかないと……って、ええっ!?」

階段を上りきった瞬間、私は慌てて壁の陰に身を隠す。

そこは、いつもの見慣れた廊下ではなかった。
床にはフカフカの分厚い赤い絨毯が敷き詰められ、天井からは見上げるほどのクリスタルシャンデリアが眩い光を放っている。
入口にはなぜか、本物の黒服(SPの人?)の大人たちまで立っていた。

(な、何ここ!? 映画のセット!? これが文化祭の出し物なの……!?)

入り口の豪奢な看板には、流麗な文字で『|Casino & Lounge -Royal Crown-《カジノラウンジ ロイヤルクラウン》』と書かれている。
中からは、ジャズの生演奏と、グラスが触れ合う上品な音が聞こえてきた。

予算が違いすぎる。
次元が違いすぎる……っ!

マヨネーズでオムライスの卵をふわふわにして喜んでいた自分たちの姿が頭をよぎり、私はブルブルと勢いよく首を横に振った。

(だ、ダメダメ! 弱気になっちゃダメだ。私たちは手作りの温かさと、愛情たっぷりのケチャップアートで勝負なんだから……っ!)

自分を奮い立たせようと、両手で自分の頬をパンッと叩いた、その時だった。