「ふぁ〜……お風呂気持ちよかったぁ……」
ロイヤル棟の豪華なバスルームで一日の疲れを癒やした私は、タオルで濡れた髪を拭きながらリビングへと足を踏み入れた。
パジャマ代わりの少し大きめのTシャツに、ショートパンツという無防備な格好。
先輩たちはまだそれぞれの部屋にいるよね?と油断していた、その時。
「……風呂上がりか。こっち来い、陽菜」
「!?」
薄暗いリビングの巨大なソファで、分厚い洋書を読んでいた朔先輩が、パタンと本を閉じて私を呼んだ。
お風呂上がりの少し乱れた前髪に、黒い上下のルームウェア。
普段の制服姿とは違う、隙のある色気に心臓が跳ねる。
「さ、朔先輩! まだ起きてたんですね。私、ドライヤーして自分の部屋に戻りま――」
「俺がやる。そこに座れ」
朔先輩はなぜか既に手に持っていたドライヤーを手に取ると、自分の足の間のスペース――つまり、ソファに座る先輩の膝と膝の間をポンポンと叩いた。
「ええっ!? そ、そんな場所には座れません! 自分で乾かせますからっ!」
「お世話係の俺の命令が聞けないのか? ……それとも、無理やり抱き寄せて乾かしてやろうか?」
「っ……! す、座りますぅ……!」
逆らうことなんてできず、私は顔を真っ赤にしながら、先輩の足の間にちょこんと背を向けて座った。
ブオォォォ……と温かいドライヤーの風が吹き始める。
「……っ、先輩……」
「動くな。髪が絡まるだろ」
朔先輩の大きくて綺麗な指先が、私の濡れた髪の間にスッと入り込む。
シャンプーの良い香りがふわりと広がり、先輩の体温とドライヤーの熱が混ざり合って、全身がポカポカと熱くなっていく。
普段は氷のように冷たい視線で周りを震え上がらせる絶対君主の先輩が、今、私の髪を壊れ物でも扱うかのように、すごく優しく撫でてくれている。
(なんだか……すごく、ドキドキする……っ)
ロイヤル棟の豪華なバスルームで一日の疲れを癒やした私は、タオルで濡れた髪を拭きながらリビングへと足を踏み入れた。
パジャマ代わりの少し大きめのTシャツに、ショートパンツという無防備な格好。
先輩たちはまだそれぞれの部屋にいるよね?と油断していた、その時。
「……風呂上がりか。こっち来い、陽菜」
「!?」
薄暗いリビングの巨大なソファで、分厚い洋書を読んでいた朔先輩が、パタンと本を閉じて私を呼んだ。
お風呂上がりの少し乱れた前髪に、黒い上下のルームウェア。
普段の制服姿とは違う、隙のある色気に心臓が跳ねる。
「さ、朔先輩! まだ起きてたんですね。私、ドライヤーして自分の部屋に戻りま――」
「俺がやる。そこに座れ」
朔先輩はなぜか既に手に持っていたドライヤーを手に取ると、自分の足の間のスペース――つまり、ソファに座る先輩の膝と膝の間をポンポンと叩いた。
「ええっ!? そ、そんな場所には座れません! 自分で乾かせますからっ!」
「お世話係の俺の命令が聞けないのか? ……それとも、無理やり抱き寄せて乾かしてやろうか?」
「っ……! す、座りますぅ……!」
逆らうことなんてできず、私は顔を真っ赤にしながら、先輩の足の間にちょこんと背を向けて座った。
ブオォォォ……と温かいドライヤーの風が吹き始める。
「……っ、先輩……」
「動くな。髪が絡まるだろ」
朔先輩の大きくて綺麗な指先が、私の濡れた髪の間にスッと入り込む。
シャンプーの良い香りがふわりと広がり、先輩の体温とドライヤーの熱が混ざり合って、全身がポカポカと熱くなっていく。
普段は氷のように冷たい視線で周りを震え上がらせる絶対君主の先輩が、今、私の髪を壊れ物でも扱うかのように、すごく優しく撫でてくれている。
(なんだか……すごく、ドキドキする……っ)


