「……黙れお前ら。陽菜が真に受けてただろ」
チッと舌打ちした朔先輩の耳元が、よく見ると真っ赤になっている。
カッコつけようとして撃沈した絶対君主様が可愛すぎて、私の緊張も一気に吹き飛んでしまった。
「ふふっ……フィリップ先輩、ですね。……嘘でも、嬉しかったです」
「……ッ。フィリップって呼ぶな。あと、『嘘じゃない』ってことにしとけ」
プイッと横を向いた朔先輩の手が、ぎゅーっと力強く私の腰を抱きしめ直す。
「いいか陽菜。学年が違ったって、お前が1年で1位を取ったのは俺たちの誇りだ。……だから、これからの一ヶ月、覚悟しろよ? 専属お世話係の俺が、お前を甘やかして甘やかして……俺なしじゃいられない身体にしてやるからな」
「えええっ!? 甘やかすって、そういう意味ですかー!?」


