☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆


「あの、私、自分で勉強できますから……! 三人の手を煩わせるわけには――」

「バカ言え。お前がテストのプレッシャーでまた倒れたら困るだろ。俺たちが直々に教えてやる」

そう言って私の右隣にドカッと腰掛けたのは、数学の天才蓮先輩。
左隣には、「英語とフランス語は任せてね!」と可愛いペンケースを開く藍里先輩。
そして正面には、総合首位を譲ったことがない絶対王者の朔先輩。

(に、逃げ場がない……! 豪華すぎるけど、圧がすごすぎて落ち着かない……っ!)

「じゃあまず数学からな。ここ、公式の使い方間違えてるぞ」

蓮先輩がすっと横から身を乗り出してくる。
蓮先輩の顔が耳のすぐ横に迫り、シャンプーの甘い香りがふわっと鼻をくすぐる。
いがいとごつっとしている指先が私のノートを指差し、低い声で解き方を解説してくれるけれど――近すぎる!
近すぎて集中できない!

「れ、蓮先輩、近いです……!」

「あ? 集中しろ、陽菜。……ほら、ここテストに出るから赤線引いとけ」

トントン、とペンでノートを叩く蓮先輩の横顔が格好良すぎて、心臓がバクバク言ってしまう。

「次は英語だよ〜! 陽菜ちゃん、この長文読んでみて?」

今度は藍里先輩が、私の肩にちょこんと顎を乗せるようにして覗き込んできた。

「藍里先輩まで……っ!」

「ふふ、陽菜ちゃん照れてる? 可愛い〜。ほら、発音チェックしてあげるから、僕の口元よく見ててね?」

流暢で綺麗な発音で英文を読み上げる藍里先輩。
天使みたいな笑顔で距離感をゼロにしてくるから、私の頭はもうパニック寸前だ。

その時――ガタンッ! と大きな音が響いた。