☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

(大丈夫……。蓮先輩、藍里先輩、朔先輩が教えてくれたんだから!)

校門の前で、私は心の中で大きく深呼吸をした。
分厚い黒縁メガネは、もうかけていない。
髪は藍里先輩が綺麗にハーフアップにしてくれて、ダボダボだった制服もジャストサイズに美しく着こなしている。

隣を見れば、いつもなら一般生徒なんて視界にも入れないSSSクラスの3人が、私を囲むように歩いている。

左側には、不敵な笑みを浮かべた蓮先輩。
右側には、「陽菜ちゃん、堂々としてね!」と優しく目配せしてくれる藍里先輩。
そして真ん中で、私の手を絶対に離さないというように力強く握り締めている、朔先輩。

「……な、なにあのグループ!?」

「SSSクラスの3人……!? 横にいる可愛い女の子、誰!?」
「転校生!? モデル!? 凄く綺麗……!」

校門を潜った瞬間、静まり返っていた校内が一気に地鳴りのようなざわめきに包まれた。
生徒たちが左右に分かれ、驚愕の表情で私たちを見つめている。

すっと背筋を伸ばし、とびきりの笑顔で。
3人から貰った魔法のおかげで、いつもなら俯いてしまう視線も、今は真っ直ぐ前を見つめることができた。

その時だった。

「な……なによ、あの女! 朔様たちの隣を歩くなんて、身の程を――」

人混みをかき分けて飛び出してきたのは、先週、私を理科室に閉じ込めたあのSSクラスのお嬢様たちだった。
キーキーと甲高い声を張り上げて私に掴みかかろうとしてきたけれど――。

私の顔を間近で正面から見た瞬間、お嬢様の動きがピタリと止まった。

「え……? は……? まさか……あんた、あの泥臭い庶民の……特待生……!?」

お嬢様の顔からスーッと血の気が引いていく。
手に持っていた高級そうなハンカチをぽろりと床に落とした。
取り巻きの女子生徒たちも、信じられないものを見る目で絶句している。