やってきたのは、中高生にも人気の高い大型ショッピングモール。
休日の人混みの中を歩いていると、すれ違う人たちが次々と立ち止まり、私たちを振り返る。
『ねえ見て、あのグループ凄くない……!?』
『モデルの撮影? 男の人たち全員イケメンなんだけど!』
『あの子もめちゃくちゃ可愛い! アイドルのグループかな?』
(ひやぁぁぁ……! 視線が痛いよ〜っ!)
人混みと視線に酔いそうになって、私がくらくらと足元をふらつかせた、その時だった。
「……危ねぇな。離れるなよ」
サッと横から伸びてきた大きな手が、私の指をすり抜け、ぎゅっと強く握り締められた。
力強くて、温かい手。
……朔先輩だ。
「せ、先輩……!? 手……っ!」
「迷子予防だ。文句あるか?」
朔先輩はそっぽを向いているけれど、繋がれた手から先輩の熱い体温がダイレクトに伝わってきて、胸が爆発しそうになる。


