☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆



「ただいまー!」

「おっ、陽菜! お帰り!」

玄関のドアを開けると、夕飯のカレーの良い匂いと、お兄ちゃんの呑気な声が飛び込んできた。

ロイヤル棟の緊張感のあるゴージャスな空間もステキだけど、やっぱりこの使い古されたスリッパと、ちょっと狭い我が家の玄関に足を踏み入れると、ホッと肩の力が抜けていく。

「お母さん、お父さん、ただいま!」

「お帰りなさい、陽菜。ご飯できてるわよ」

エプロン姿のお母さんがキッチンから顔を出し、お父さんも新聞を畳んで嬉しそうに目元を緩めた。
久しぶりの我が家の食卓。
みんなで囲む賑やかな夕食の席で、私は胸を張って期末考査の成績表を差し出した。

「じゃーん! 見て見て、今回もSクラス首位キープだよ!」

「おおっ! 主要五教科495点!? すげえじゃん陽菜!」

お兄ちゃんが身を乗り出して成績表を覗き込み、お肉を頬張りながら目を丸くする。

「よしよし、さすが我が家の自慢の娘だ。特待生スコアもバッチリだな」

お父さんもメガネの奥の目を細めて、私の頭をなでなでしてくれた。

……だけど、お母さんだけは、お玉を持ったまま少し心配そうな顔で私をじっと見つめていた。