「陽菜が、学園のSSクラスの奴らに理科室に閉じ込められた。……特待生の座を盾にされて、こいつは一人で耐えてたんだ」
「っ……!?」
一瞬で、空気が変わった。
蓮先輩の目が獣のように鋭くなり、藍里先輩のいつもの可愛い笑顔が完全に消え失せる。
「マジかよ……。俺たちの陽菜に、何してくれてんだ、そのゴミ共」
「ひどい……。そんなの、絶対に許さない」
2人の怒りのボルテージが最高潮に達する中、朔先輩は腕を組み、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「学校のルールだの格差だので、陽菜を舐めてる奴らを一瞬で黙らせる。週明けの月曜日、陽菜を俺たちの『特別な女の子』として、完璧な高みから全校生徒の前に立たせる。……こいつを最高の女に見えるようプロデュースするぞ。生意気なやつらが、二度と逆らえないくらいの美少女にな」
その言葉に、蓮先輩と藍里先輩の顔に、ハゲタカのような、だけど最高に楽しそうなイタズラっぽい笑みが戻ってきた。
「へえ、トータルプロデュース? 面白そうじゃん。俺の男ウケの知識、全部叩き込んでやるわ」
「ふふっ、僕のメイクとスタイリングを舐めないでね? 陽菜ちゃんを、学園一のお姫様に変身させてあげる!」
「え……? えええっ!? ちょっと待ってください! 私、ただの地味な特待生で、いいので……!」
私の抗議なんてどこ吹く風。
こうして、学園のトップ3による、前代未聞の『陽菜ちゃん超絶美少女化計画』の幕が、主役であるはずの私を差し置いて、上がってしまった……。


