「せせせせ、先輩!? なんで、どうして私ここに!?」
「お前が昨夜、ソファで俺に抱きついたまま頑なに離れなかったんだろ。ソファじゃ風邪ひくから運んでやったのに、ベッドに下ろしたら今度は俺のパジャマの裾を掴んで離さないし。……おかげで俺は一晩中、お前に添い寝する羽目になった」
「う、嘘っ……! 私がそんな、ははははれんちなこと……!」
「はれんちって……嘘だと思うなら、そのパジャマ見てみろよ」
言われて自分の体を見ると、先輩から借りたぶかぶかの黒いシルクパジャマのボタンが、胸元の上から二つほど外れていて、鎖骨が丸見えになっていた。
顔が、火を噴くかと思うくらい一瞬で真っ赤になる。
「言っておくけど、自分でボタン外してたんだぜ? ぷくくっ。陽菜、真っ赤。……よく眠れたんだろ?」
先輩はふっと意地悪そうに目を細めると、私の腰を掴んでいた腕を引き寄せ、ベッドの上で私の顔を覗き込んできた。
朝日の光を浴びたその美顔が至近距離に迫り、心臓がうるさいくらいに脈打つ。
朝から、刺激が強すぎて、息できないっ!!


