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ロイヤル棟のドアが閉まり、外の冷たい雨の音が遮断された。
結局、私は朔先輩にお姫様抱っこされたまま、校舎の裏手にある寮まで戻ってきちゃった。
雨降ってて、傘を一応さしていたとはいえ……絶対、誰かに見られてる。
私、明日から、どうやって生きていけば……。
リビングに入ると、いつもなら賑やかなはずの空間が静まり返っていた。
テーブルの上には、殴り書きのメモが二つ残されていた。
『神楽木本社の役員会に呼び出された。遅くなる。朔、陽菜を頼んだぞ』
『ごめーん。僕も父さんの会社のサーバーが落ちちゃって、これから駆り出されるところー』
(そっか……今日は2人ともいなかったんだ……)
「陽菜。お前は早く風呂入ってこい。体、氷みたいに冷えてるぞ」
朔先輩は私を優しくソファに下ろすと、すぐに浴室へ向かってお湯を沸かし、自分の部屋から着替えを持ってきてくれた。
「これ、俺のだけど。パジャマ、貸してやるから」
差し出されたのは、あの深夜に先輩が着ていたのと同じ、大人っぽい黒いシルクのパジャマ。
お風呂に浸かって芯まで温まった後、先輩のパジャマに袖を通すと、ぶかぶかで袖から手がすっぽり隠れてしまう。
それに。
ふわりと鼻腔をくすぐる、朔先輩の匂いがして。
先輩の匂いに全身を包まれているような感覚に、お風呂上がりとは違う熱が、顔にカッと集まっていく。
ロイヤル棟のドアが閉まり、外の冷たい雨の音が遮断された。
結局、私は朔先輩にお姫様抱っこされたまま、校舎の裏手にある寮まで戻ってきちゃった。
雨降ってて、傘を一応さしていたとはいえ……絶対、誰かに見られてる。
私、明日から、どうやって生きていけば……。
リビングに入ると、いつもなら賑やかなはずの空間が静まり返っていた。
テーブルの上には、殴り書きのメモが二つ残されていた。
『神楽木本社の役員会に呼び出された。遅くなる。朔、陽菜を頼んだぞ』
『ごめーん。僕も父さんの会社のサーバーが落ちちゃって、これから駆り出されるところー』
(そっか……今日は2人ともいなかったんだ……)
「陽菜。お前は早く風呂入ってこい。体、氷みたいに冷えてるぞ」
朔先輩は私を優しくソファに下ろすと、すぐに浴室へ向かってお湯を沸かし、自分の部屋から着替えを持ってきてくれた。
「これ、俺のだけど。パジャマ、貸してやるから」
差し出されたのは、あの深夜に先輩が着ていたのと同じ、大人っぽい黒いシルクのパジャマ。
お風呂に浸かって芯まで温まった後、先輩のパジャマに袖を通すと、ぶかぶかで袖から手がすっぽり隠れてしまう。
それに。
ふわりと鼻腔をくすぐる、朔先輩の匂いがして。
先輩の匂いに全身を包まれているような感覚に、お風呂上がりとは違う熱が、顔にカッと集まっていく。


