☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆



そして、あの「運命の放課後」がやってくる。

どんよりとした灰色の雨雲が空を覆い、放課後の教室には、ねっとりとした湿気と不穏な静けさが満ちていた。
私が自分のノートを無くして必死に探していると、背後から声を掛けられた。

「ねえ、特待生さん。理科室の準備を手伝ってほしいのだけど」

振り返ると、そこにいたのは、あのSSクラスのバッジをつけたお嬢様の取り巻きの女子生徒だった。
いつもなら実験の準備なんて係の仕事だし、私に頼んでくるはずがない。
怪しい、とは思った。

だけど、ここで断って「特待生のくせに非協力的だ」なんて噂を流されたら困る。

「……はい、分かりました」

私は小さく頷き、彼女の後ろをついて、薄暗い旧校舎の廊下へと向かった。

古い木造の床が、歩くたびに不気味な音を立てる。
旧校舎の理科室は、普段は使われていないはずの、ひんやりとして埃っぽい匂いが漂う場所だった。

「ここよ。中に入って、奥の棚から薬品のボトルを取ってくれる?」

言われるがまま、重い木製の引き戸を開けて理科室の奥へと足を踏み入れる。
窓の外からのわずかな光の中に、ガラスのビーカーや、動物の剥製がぼんやりと浮かび上がっていて、不気味な静寂が肌にまとわりつく。

(……おかしいな、薬品のボトルなんて見当たらない――)

そう思った、次の瞬間。

バタン……ッ!!

背後で、鼓膜を突き刺すような激しい音が響いた。