「……よしっ、次こそは満点取ってやるんだから」
誰もいない掲示板の隅っこで、呟いた瞬間。
「きゃあああああ……!」
「嘘、朔様……!? 蓮様と藍里様も……! 三人ご一緒に!?」
廊下の向こうから、地鳴りのような女子生徒たちの黄色い悲鳴が響いてきた。
ざわざわと一気に波打つ廊下。
生徒たちがぴったりと示し合わせたみたいに同じタイミングで左右に分かれ、お辞儀をして道を開けていく。
(あ……)
やってきたのは、学園の絶対的頂点――SSSクラスの3人だった。
先頭を歩く一ノ瀬朔先輩は、切れ長の瞳を真っ直ぐに前へ向けている。
その後ろを歩く蓮先輩も、いつもの気怠げなチャい笑みを浮かべながらも、一般生徒を視界にも入れずに通り過ぎていく。
藍里先輩も、ロイヤル棟での毒舌な姿が嘘のように、営業用の高貴で完璧な微笑みを周囲に振りまいていた。
(……すご……本当に、住む世界が違うんだなぁ)
掲示板の陰に隠れるようにして、私は小さく身を縮めた。


