☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆



蓮先輩との距離がほんの少し縮まったのも束の間、ロイヤル棟にはもう一人、一筋縄ではいかない強敵がいた。

「ねえ、陽菜。ちょっとこれ、見て」

ある日の放課後、リビングで朔先輩の制服のアイロンがけをしていた私に、藍里先輩がいつもの極上にかわいい笑顔でスマホの画面を差し出してきた。
画面に映っていたのは、なんと学園のシステムエラー画面。

「先輩、これ何ですか?」

「あはは、学園のネットワークをちょっとハッキングしてさ、全教室の電子黒板に僕の描いた落書きを表示させておいたんだ。今頃職員室はパニックだよ。面白いでしょ?」

悪びれもせず、むしろ無邪気な子供がいたずらを自慢するように言う藍里先輩。

IT大企業の跡継ぎで、超天才ハッカー。
学校では「中性的な学園のアイドル」として通っているけれど、その中身は、他人の困る顔を見て楽しむ超弩級の『腹黒小悪魔』だった。

私はアイロンの手を止め、まっすぐに藍里先輩を見つめた。

「……全然、面白くありませんよ」

「えー? 陽菜はノリが悪いなあ。誰も傷つけてないし、ただの暇つぶしだよ。僕にとってこの世界のシステムなんて、全部ただのゲーム盤なんだから」

退屈そうに肩をすくめる藍里先輩。
その瞳の奥には、すべてを見透かしたような、そしてどこか「誰も自分を理解してくれない」と諦めたような、冷たい光。