☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆



授業が終わった後は図書館で課題を終わらせて、ダッシュでロイヤル棟に移動し、地味な特待生メガネを外してお団子頭にヘアバンド、そして動きやすいジャージに着替えることから始まる。

「よーし、今日も頑張りますか!」

両頬をパンッと叩いて、まずは山のような洗濯物の仕分けに取りかかる。
なんせ、住人である3人の私生活の崩壊っぷりは凄まじい。

特に、学校では『全女子の恋人』として常に爽やかな笑顔を振りまいている神楽木蓮先輩は、寮の敷地内に一歩入ると信じられないほどの「ツンデレ偏屈男」に変貌する。

「おーい、陽菜ちゃん」

リビングの高級ソファに深く腰掛け、スマホを眺めていた蓮先輩が、だるそうに私を呼んだ。

「はい、何でしょう、蓮先輩」

「柔軟剤の匂いがキツいから。もっと無香料に近いものに変えて」

「えっ、そうですか? 柔軟剤は一番人気の爽やかなやつなんですけど……」

「俺がダメだって言ったらダーメ。……これだから素人はな~」

蓮先輩はフンと鼻を鳴らし、再びスマホに目を落とした。
学校での、女の子全員に「今日も可愛いね」なんて甘いセリフを囁いている姿が、完全に幻だったんじゃないかと思うほどの冷たさだ。

(本当に、裏表がありすぎるっていうか……なんでこんなに突っかかってくるのかな)

最初はただのワガママお坊ちゃんだと思っていたけれど、洗濯物を抱えて彼の部屋へ向かう途中、廊下で蓮先輩の電話の声を偶然聞いてしまったことで、その理由の一端を知ることになる。