「可愛いね、陽菜。慣れてないっぽいのがまた、新鮮でいいね」と、言いながら、私の耳元で掠れた声で囁き、耳の穴にふうっと息を吹きかける。
「や! か、からかわないでください!」
ようやく私を開放した朔先輩は、そのまま枕に顔を埋めながら、大爆笑している。
酷い!
「先輩、嫌い! 意地悪!」
「くくく、そこ弱いんだ陽菜」
「ほらー朝っぱらからいちゃついてないで、早く行くよ。着替えろ朔」
ドアがばーんと開いて、呆れたような顔をしている蓮先輩が顔を覗かせて、朔先輩はやっと上半身をだるそうに起こした。
その隙に、私は腕の中から抜け出して、ダッシュで部屋を後にした。
毎朝、ほぼ、これ!
絶対に、私の反応見て楽しんでる!


