「……お前、なんか落ち着く匂いがすんのな。いい匂い」
「ひゃっ……!?」
心臓の音がうるさすぎて、先輩に聞こえてしまうんじゃないかと焦る。
学校一の憧れの男子に、ベッドの上で抱きしめられている。
この状況、もし全校生徒にバレたら、私は確実に女子生徒たちに消される……!
「お、お願いですから離してください……! 蓮先輩たちが待ってますううう!」
「……だめ。あと少し、このまま。大人しくいい子に……してろよ」
そう言って、さらにぎゅっと腕の力を強める朔先輩。
甘えるような仕草に、私の胸は甘酸っぱい痛みでいっぱいになっちゃって……。
だめだめ!
こんなの朝っぱらから!
心臓に悪すぎる!
「離してくださいーーー!」
私がじたばたと先輩の腕の中でもがいていると、肩が小刻みに震えてる。


